駅まで片道30-40分の徒歩にも慣れ、少し板についてきた電車通勤。どの位置で乗車すれば、良い位置で降車出来るかも分かってきたところです。通勤ラッシュでもない時間に各駅停車での通勤なので毎日座れています。今日も所定の席に吸い込まれるように座った途端、右横のおじさんから強烈な臭いが。ミスった。。。と思いながら周りを見渡すが、こういう時に限って席が埋まっている。臭いを我慢するか、立つか。2択を迫られたのであった。しかしながら臭いが強烈だった為、立ったところで車両ごと変えないと意味がない。コイツのためにわざわざこちらが移動するのも癪だった為、僕は座り続けることを選択した。だが、やはり強烈な臭い。その正体はなんなのか。それはマクドナルドだ。電車への持ち込みは禁止にして欲しいほどの激臭だ。腹が減っていた僕には拷問とも言える。しかも、そいつは僕が座ってから食べ始めたのだ。気が狂ってやがる。電車内でのマクドの飲食は極刑である。チラッと見るとビックマックだ。絶対に綺麗に食べられないビックマックだ。案の定、おっさんは自分の鞄の上にキャベツを落としまくっている。汚ねぇ。マナーもクソもない。指摘するかどうか迷っていたが、指摘して揉めた方が面倒臭い。"日本人"が出てしまった。そんなことをぐるぐる考えていたら、三宮駅で若めのお姉さんが左に座ってきた。？！？！強烈な激臭！？！？ 僕は恐る恐る左側を横目で確認した。お姉さんの手元には551が大切に抱えられていた。なんということだ。右からマクド。左から551。激臭界の2強に挟まれたのだ。向かいの席に座っていたおばちゃんは、咳払いをして去っていった。戦線放棄である。後に軍事裁判で裁かれるであろう。ふと周りに目をやると、この席の周りだけ空間ができている。領域展開されていたのだ。三宮駅を出発すると、僕を挟んでお姉さんとおじさんがお互いをチラチラ見始める。これは僕の予想でしかないが、お互いがお互いを臭えなこいつ。と思っているであろう。間に挟まれている僕のことは無視である。このまま戦闘になるのではないか、、、そう思いビクビクしていたら僕の降車駅に到着。プシューという音を立てて去っていく電車は何故か哀愁をまとっていた。おじさんとお姉さんの戦いの行方は誰にも分からない。